津山市 田邑 雨漏りによる隅木の腐食 隅棟の落下 一階部分(下屋根)隅棟の修理 のし積み
津山市 田邑 雨漏りによる隅木の腐食 二階部分(大屋根)隅棟の落下 一階部分(下屋根)隅棟の修理 のし積みです。
一階部分の隅棟の、のし積みをしていきます。土台となる部分の瓦を整えていきます。赤い矢印は屋根の流れ方向です。隅鬼瓦は青い丸印部分で銅線を3本以上使用し、隅木に留め付けて固定しています。黄色の点線部分にのし瓦を積んでいきます。
土台となる部分が、ガタついたりしないように、台土で埋めてその上に瓦を固定していきます。赤い丸印のコーキングは、上に乗せる瓦との接着材の代わりです。瓦のこの部分には、釘を打つための穴が開いていないので、ドリルで穴をあけなくてはいけないのですが、そうすると、瓦が割れてしまう危険性があるので、コーキングで接着する方法にしています。
台土で、のし積みの土台を成形します。台土とは「配合土」とも呼ばれ、弊社では、セメント・真砂土・粘土質の土などをミキサーで混ぜ合わせて使用しています。
施工地域は寒冷地が多く、凍害の起こることもあるので対策としてこのような土を使用します。
のし積み1段目です。黄色の矢印の緊結線で、のし瓦同士を緊結しています。
のし積み2段目です。青い四角の耐震ボルトを隅木に打ち付け固定し、赤い矢印の被覆鉄筋を台土の中に這わせ緊結していきます。耐震ボルトに被覆鉄筋・のし瓦を緊結することによって、隅棟の耐震強度を上げています。今回の隅棟は4段積みですので、2段目と4段目に被覆鉄筋を這わせます。
また、耐震ボルトは900mmピッチで隅木に打ち付けており、負荷が均等にかかるように施工しています。
のし積み3段目です。3段目には被覆鉄筋は入れず、1段目と同様にのし瓦同士の緊結になります。
4段目を積み、がんぶり瓦を被せて隅棟の修理は完了します。