苫田郡鏡野町 セメント瓦から石州陶器瓦への葺き替え 築約100年のお宅 棟金具取付 桟木打ち 換気棟取付
苫田郡鏡野町 セメント瓦から石州陶器瓦への葺き替え 築約100年のお宅 棟金具取付 桟木打ち 換気棟取付
新しい石州陶器瓦を葺いていくために、屋根地に下葺き材を取り付けていきます。
赤い丸印は「棟金具」です。この金具に棟木を固定します。棟瓦を施工するためのものです。
黄色い矢印は「流水テープ」と呼ばれるもので、防水紙の上に留め付けます。「流し桟」や「キズリ」とも呼ばれています。
赤い矢印が桟木です。流水テープの上に取り付けていきます。桟木に平瓦を葺いていきます。
流水テープは高さが2.5㎜~3㎜で、防水紙と、桟木と言われる瓦を留め付けるための木材の間に取り付けます。流水テープが防水紙と桟木にサンドイッチにされると思って下さい。そうすると、流水テープの高さの分、防水紙と桟木の間に隙間を作り瓦の下に侵入した雨水が桟木で堰き止められることなく、スムーズに軒先へと流れ出る仕組みになっています。
流水テープと桟木の取り付けが終わったら、次は換気棟を施工していきます。
「換気棟」とは、屋根部に設置する特殊な構造の換気装置になります。屋根の頂上部(棟部)に取り付け、屋根の形や機能を保ったまま通気・排気をするものです。
換気棟を取り付けることによって、屋根裏の温度や、湿度を調整することが出来、夏の熱気が屋根裏に籠ることを防いだり、湿気を逃がすことで、建材のカビの発生や、屋根地の腐食を抑える効果が期待できます。
設置方法は、屋根地に張ったアスファルトルーフィングと野地板に穴を開けます。
穴の開いた部分に換気棟板金を被せて取り付けます。
換気棟の接合部などの隙間や、屋根地との接合部には、防水テープを張って雨水の侵入がないように取り付けます。
換気棟の設置は、屋根下地に穴を開けますので、雨仕舞い処理といわれる防水処理がとても重要になります。防水処理が不十分であれば、雨漏りが起こり、建物の損傷は免れません。そのため、換気棟の設置には高い技術と知識が必要になります。