苫田郡鏡野町 セメント瓦から石州陶器瓦への葺き替え 築約100年のお宅 棟木取付 ハイロール(面戸シート)による乾式施工 7寸丸 雁ぶり瓦 留め付け
苫田郡鏡野町 セメント瓦から石州陶器瓦への葺き替え 築約100年のお宅 棟木取付 ハイロール(面戸シート)による乾式施工 7寸丸 雁ぶり瓦 留め付け
屋根の頂点部分に取り付けた棟金具に棟木を留め付けていきます。これは、棟瓦(7寸丸・雁ぶり)を取り付けるための重要な基礎部分になります。
棟金具は均等な感覚で設置しており、そこにビスを使って、棟木を留めていきます。
棟木の上にハイロールと言う乾式面戸シートを取り付けます。
漆喰や南蛮漆喰で棟の面戸の仕上げを行う工法を湿式といいますが、軽量のシートを使って乾式で仕上げる方法が適切な屋根も増えてきました。
このハイロールは、なんばんを使わない新しい製品・工法です。屋根の棟重量を大幅にカットするだけでなく、施工も湿式に比べて簡単ですので工期も短縮されますし、土や漆喰を一切使わない工法ですので、地震などの災害時にも土や漆喰が崩れて落ちてくることもありません。アフターメンテナンスも簡単で、棟に痛みが生じた際でもハイロールを張り替えるだけで、修理は完成します。
棟木にハイロールを被せ、タッカーピンという、大きなホッチキスのような針でハイロールを棟木に留めていきます。赤い丸印がタッカーピンです。
棟瓦の際が来る場所から30mm程内側の位置に両端を接着します。写真で見ると、青い部材の横に黒い蛇腹のようなものが見えると思いますが、その部分が強力ブチル接着材となっていて、瓦に接着することによって、高い防水効果を発揮します。ローラーを使って、瓦にしっかりと密着させていきます。
最後に棟瓦を被せビスで棟木に固定します。
ビスはパッキン付きのビスを使用しており、留め付け穴から雨水が入り込まないようにしています。