勝央町岡 破風尻の修理 のし瓦積み直し 漆喰修理 漆喰補修 耐震施工
勝央町岡 破風尻の修理 のし瓦積み直し 漆喰修理 漆喰補修 耐震施工
入母屋造りの屋根の破風尻修理を行います。
入母屋屋根は日本の伝統的な屋根形状の一つで、切妻屋根と寄棟を組み合わせた構造になっています。寄棟の屋根の上に切妻の屋根を乗せた形と言えばわかりやすいでしょうか?
破風尻は入母屋屋根の端の部分、寄棟との接合部分になります。破風板(屋根の側面を覆う板)の末端です。

既存の漆喰やのし瓦を撤去し新しいのし瓦を積んでいきます。破風板にビスを取付け、緊結線で被覆鉄筋を結びます。この被覆鉄筋はのし積みの横筋となり、また屋根自体と結ばれているので耐震性の向上の役割があります。この横筋を台土の中に埋め込んでいきます。


台土と漆喰で土台の成形をした上にのし瓦を乗せて行きます。その際、黄色の矢印の緊結線でのし瓦一枚一枚を破風板と結んでいきます。赤い矢印は被覆鉄筋を留めている緊結線です。しっかりと土台に埋め込まれています。二段目に積まれたのし瓦も一枚づつ緊結しています。
このように一枚一枚の瓦をすべて固定する工法を「ガイドライン工法」といい、2020年に義務化された施工方法になります。
ガイドライン工法は、「一般社団法人全日本瓦工事業連盟」以下(全瓦連) が行っている講習を受け、研修過程を修了した瓦工事業者のみが施工することが出来ます。全瓦連は瓦工事業者の組合と思ってください。
ガイドライン工法を施工できる瓦工事業者を見つけるには、全瓦連のホームページから検索できます。もちろん、弊社も載っています (^-^)


のしを積み終わるとセメントで隙間を埋めて、その上に漆喰を塗ります。隅棟の尾尻と、のし積みとの接合部にも漆喰を巻いて、防水しています。
漆喰には水を弾く性質があり、また耐久性も高いので、長期間に渡る保護効果が期待できます。


両方の破風尻の補修が完成しました。白く滑らかな漆喰は屋根を美しく見せてくれます。