奈義町皆木 雪害修繕工事 破風尻の修理 長屋
奈義町皆木 雪害修繕工事 破風尻の修理 長屋


入母屋屋根における「破風尻(はふじり)」は、屋根のケラバ(妻側)と軒先が交わる“端部”の仕上げ部分を指します。特に入母屋屋根では、切妻と寄棟が組み合わさるため、破風尻の納まりが複雑になっていて、意匠性といったような見た目の美しさと、防水性などの屋根の性能の両立が求められる重要なポイントです。
劣化した漆喰やのし瓦を取り外し、破風尻の形状に合わせて葺き土(台土)を成形して、のし瓦を安定して積めるように整えます。


のし瓦を2段積み、のし瓦に開いている3個の穴の内、真ん中の穴に緊結線を通して、破風板に留付けたビスに固定していきます。
のし瓦の隙間や端部を白漆喰で丁寧に塗り込み、防水性と意匠性を高めます。
台土の上にはセメントを重ね、漆喰との接着性を高めるためのプライマー(接着剤)を塗ります。


破風尻の補修の完成です。
特に破風尻は風雨が集中するため、密着性を意識した塗り方が重要です。