津山市 屋根から土が落ちてくる お困りのお客様 凍害による台土の崩れ 大棟の取り替え 積み直し ガイドライン工法
津山市 屋根から土が落ちてくる お困りのお客様 凍害による台土の崩れ 大棟の取り替え 積み直し ガイドライン工法
入母屋造りの屋根の大棟を取り替えていきます。



大棟の漆喰に苔が生えていたり、完全に剥離してしまっています。



瓦を剝がしてみると、やはり中の台土はボロボロになっていて、瓦も凍害によって内側が割れていました。棟全体の台土がもろくなっています。棟木も腐っていました。木が腐ることを「腐朽 ふきゅう」といいますが、表面にカビが生えたようになっていたり(赤い丸印)、繊維状に木がほぐれていたりする状態のことです。この腐朽がおこる原因が「腐朽菌」といわれる菌です。
腐った木材を見ると、すぐ頭に浮かぶのは「シロアリ」かもしれませんが、表面が黒ずんだり、白っぽくなっていて、縦横の割れや繊維状のほぐれがある場合は「腐朽菌」の仕業です。
硬い年輪の部分を残してスカスカになっていたり、排泄物の付着などがあれば「シロアリ」です。覚えておくといいかもしれませんね。


既存の棟瓦や台土を撤去して新しい土台を成形します。



のし積みの1段目です。青い四角の耐震ボルトを棟木に打ち付け固定しています。そこに赤い矢印の被覆鉄筋を緊結し、その被覆鉄筋にのし瓦を黄色い矢印の緊結線で留め付けていきます。2022年(令和4年)の法の改正により「すべての瓦を固定する」という施工方法が義務化されました。(ガイドライン工法)
耐震ボルトは(屋根側)に固定して棟の縦軸としています。横軸となる被覆鉄筋、そこにのし瓦を結び留めることによって、すべての瓦が固定されています。