津山市西下 石州瓦の葺き替え 大屋根 隅棟 積替え 4か所積み直し 修繕工事
石州瓦の葺き替え 大屋根 隅棟 積替え 4か所積み直し 修繕工事
大屋根の隅棟(すみむね)を積み替える修繕工事の様子をご紹介します。
ガイドライン工法で耐震性・耐風性を高めた安心の施工方法です。


隅棟を施工するための下地調整の様子です。
棟瓦をまっすぐに積むため、瓦の下に土を使って高さを丁寧に調整しています。(赤矢印)
この工程を正確に行うことで、棟の通り(水平ライン)が美しく仕上がり、瓦のズレや沈みを防ぐことができます。
この段階の丁寧さが、耐久性と仕上がりの美しさを左右します。


隅棟を支えるための台土(だいど)を丁寧に施工していきます。新しい粘りのある土を使って棟のラインを正確に整えるのがポイントです。この工程によって、棟瓦を水平かつ安定した状態で積み上げることができます。
次に、面戸漆喰(めんどしっくい)の施工に入ります。
台土の上に積む1段目の瓦と屋根の間を美しく、そして雨水が入り込まないように白漆喰で丁寧に仕上げていきます。面戸部分は、見た目だけでなく防水・防風の役割も担っているため、ひび割れのないよう職人がコテで細かく整えています。


1段目は青い四角の耐震ボルトに、赤い矢印の被覆鉄筋を緊結し、その被覆鉄筋に両サイドの のし瓦を緊結します。(黄色矢印がステンレス線)


2段目は被覆鉄筋は使用せず、のし瓦同士を緊結します。


3段目では、再び被覆鉄筋をしっかりと入れて緊結しています。被覆鉄筋は1,3,5段目というように、一段飛ばしで使用します。
4段目にも雁ぶり瓦を緊結するための被覆鉄筋を設置しています。
写真では、雁ぶり瓦を固定するための緊結線がしっかり写っています。長く伸びて見えるのが雁振り瓦固定用の緊結線です。

固定後は、雁ぶり瓦の穴をコーキングで塞ぎ, 雨水の侵入を防止しています。
この施工方法により、棟瓦の横ズレや浮きを防ぎ、地震や強風にも強い構造になります。
ガイドライン工法では、ステンレス線や鉄筋を組み合わせて確実に固定するため、長期間安心してお使いいただけます。


仕上げには白漆喰を丁寧に塗り込み、美しく耐久性のある棟に仕上げます。
尾尻部分(赤丸印)も漆喰をまいて、全体の防水性を高めています。
見た目にも美しく、安心して長くお住まいいただけます。






















