津山市院庄 屋根修繕 大棟修理 大棟積み替え 解体からのし積み5段目まで
津山市院庄 屋根修繕 大棟修理 大棟積み替え 解体からのし積み5段目まで


既存の大棟を解体します。棟の中の台土は一般的に、粘土や土砂、漆喰などで、長年の風雨や紫外線で乾燥・ひび割れ・崩壊が進みます。また、棟部の漆喰や瓦の隙間から雨水が侵入すると、台土が水を含んで膨張し、乾燥時には収縮してひび割れが起こりやすくなります。
脆くなった台土を丁寧に取り除きます。赤い矢印の塵取り型のスコップは土を地面に落とさないようにする為に使います。


耐候性の高い銅線(黄色い矢印)で、鬼瓦を屋根地に固定し、新しい台土を成型していきます。
台土の両端は漆喰で塗り固めます。面戸漆喰と呼ばれ、棟瓦の下部(面戸)に塗られる漆喰のことです。台土(瓦を支える土)を雨水や風から守るために覆う役割を持ちます。白く美しい仕上がりで、意匠性(見た目の美しさ)も兼ね備えています。


1段目の、のし瓦を積みます。青い四角の耐震ボルト、赤い矢印の被覆鉄筋を棟の内部に埋め込んでいきます。棟が地震や風圧に耐えるための施工方法で、耐震ボルト・被覆鉄筋・のし瓦は、全てステンレス線(黄色い矢印)で緊結されています。被覆鉄筋は1・3・5段目に取付けます。



被覆鉄筋のない2段目はのし瓦同士を緊結線で結びます。3段目は、被覆鉄筋は耐震ボルトに固定され、のし瓦は被覆鉄筋に結びます。4段目は2段目と同じ施工です。
被覆鉄筋(横筋)を一段飛ばしに設置するのは、被覆鉄筋(縦筋)を先に立ててから横筋を結束するため、一段飛ばしで横筋を入れると作業スペースが確保しやすいからです。施工性・安全性・構造的合理性のバランスを取るための施工で、「段飛ばし=省略」ではなく、施工順序の工夫なのです。






















