奈義町皆木 雪害修繕工事 母屋玄関上 入母屋 大棟修理 棟積み直し
奈義町皆木 雪害修繕工事 母屋玄関上 入母屋 大棟修理 棟積み直し
大棟は「屋根の背骨」とも言える存在。見た目の美しさだけでなく、住まいの寿命を左右する要でもあります。


玄関上の大棟を解体して、積み直し修理です。
横から見ると、矢印の部分の雁ぶり瓦がずれているのがわかります。既存の棟を解体して、新しい瓦で大棟を積んでいきます。

新しい棟の土台を台土と漆喰で成形します。棟の端には銅線数本を撚って頑丈にした緊結線で鬼瓦を固定しておきます。
青い四角の耐震ボルトは屋根地に打ち込んで縦筋として棟の耐震構造の一つになります。


のし積み1段目の状況です。赤い矢印の被覆鉄筋を耐震ボルトに結び留めます。この鉄筋は棟の横筋です。耐震ボルト・被覆鉄筋・のし瓦 すべてを緊結線で結び付けていくことで、棟の耐震性を高めています。黄色い矢印が緊結線です。
耐震ボルトは900mmピッチで取り付けてあります。



被覆鉄筋は、1・3・5・7段目と一段飛ばしで取付けます。被覆鉄筋の入らない段での、のし瓦の緊結は向かい合ったのし瓦同士で結びます。


大棟の壁際は、二階大屋根の軒下に潜り込むため、段差をつけてのし積みをしています。こうすることで樋に干渉することなく、大棟が完成します。


玄関先の大棟の完成です。